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2006年12月07日

パットの検査結果

パットの検査結果が出たということで、動物病院に行ってきた。腹水のタンパク質電気泳動、腹水のタンパク質濃度と顕微鏡観察、RT-PCRの結果である。

まず、RT-PCRは陰性。一週間以上経ったサンプル使えば、陽性であっても陰性って出るわな。コロナウィルスのゲノムはRNAで、分解されやすいしね。だから、フレッシュなサンプルじゃなくていいのかってあれほど聞いたのだ。担当のDr. Gibbsによると、99%腹膜炎だから、検査ラボはもう一度無料でやってもいいと言っているが、やる必要はないとのことだった。

次はたんぱく質濃度と顕微鏡での観察。

見た目: 明るい黄色で、少しかすんでいる
比重: 1.026
WBC: 3,850 /μL
RBC: 990 /μL
タンパク質: 3.6g /dL

タンパク質濃度が 3.5g/dL以上だと、FIPが疑われる。顕微鏡観察を行った検査官のコメントは、「細胞性が低く、好中球・大きな単核細胞が多い」、ということだった。細胞性が低く、好中球が多く見られると、FIPの可能性大である。


最後は電気泳動だ。これにより、A/G比が分かる。

総タンパク質: 4.8 g/dL
Albumin: 1.80 g/dL
Globulin: 3.00 g/dL
A/G比: 0.6
α1: 0.22 g/dL
α2: 1.12 g/dL
β: 0.95 g/dL
γ1: 0.72 g/dL
(α、β、γは、Globulinの種類)

A/G比が0.45以下だと、FIPの可能性大、0.80以上だと可能性はほとんどなく、0.45-0.80 の間だと、FIPが疑われる。担当者のコメントとして、「ALBが低く、α2、β共に高いく、これらが高いことの原因は、急性の炎症、感染症、腫瘍形成などが挙げられる」とのことだった。


獣医は、
□7ヶ月の子猫で、保健所に長くいた
□最近引き取られた
□食欲不振、ぐったりしている、抗生物質が効かない
□好中球のleft shiftがみられる
□総ビリルビンが高い
□腹部に顆粒状の小さな塊がある(超音波エコーによる診察)
□好中球が多い濾出液(腹水)
□総タンパク質 3.5g/dL以上
□A/G比 0.80以下

を指摘し、FIPであると言ったが、熱があることを除けば、食欲もあり、体重も増えていると伝えると、獣医は驚いていた。私が、FIPの対症療法として、ステロイド系の薬はどうなのか、と以前から言っていたのだが、最初は獣医は治療に積極的ではなかったものの、この間に文献をあたり、ステロイドやインターフェロンを使った治療について少し調べたようで、今日、ステロイドを処方してもらうことになった。Prednisone 5mg錠(1日1錠、20錠で$9) である。

調べてみると、このステロイドは、免疫抑制効果があり、猫伝染性腹膜炎の対症療法(熱を下げ、食欲の回復をうながす)に使われるだけでなく、腹膜炎によく似た症状を引き起こす胆管炎(lymphocytic cholangitis)にも効果があり、もし、胆管炎の場合、全快する可能性がある。ただ、寝ているときに軽い痙攣が見られるので、これが猫伝染性腹膜炎のドライタイプの神経症状であると想定すれば、ステロイドの投与は対症療法ということになり、延命は長くて10ヶ月ほどというデータを見つけた。

おパットさん、君は本当にFIPなのかい?

投稿者 cgoma : 2006年12月07日 23:18

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