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2006年10月17日

アメリカ人は連鎖球菌が嫌い?

今日の微生物実験の教える内容は、Streptococcus (ストレプトコッカス―連鎖球菌)について。今日使った菌は、

Streptococcus pyogenes (パイオジニーズ) 
扁桃腺炎などを引き起こす

Streptococcus pneumoniae (ニューモーニー)  
肺炎などを引き起こす

Streptococcus agalactiae (アガラクターイ) 
心臓弁の炎症などを引き起こす

Streptococcus salivarius (サラヴェリアス)  
口の中に普通にいる

Enterococcus faecalis(ファケーイリス)  
昔はStrepに分けられていたが、DNAをよく見たら、そうでないと分かった


授業の前に軽い準備として、プレートとかをストックルームから持ってきたりするのだが、今日はすべて実験室の冷蔵庫に入っていたので、菌を菌が保存されている冷蔵庫から取り出すだけだった。で、TAの机の上に test tube rack を置いて、何をどう間違えたか、試験管を一本、床に落としてしまった。

幸い試験管は割れなかったが、菌は肺炎球菌だった。ヤレヤレ。


グラム陽性の球菌を同定するために、まずは、catalase(キャタレース;カタラーゼ) test をする。過酸化水素水をかけて、泡が出れば陽性で、Micrococcus か、Staphylococcus (ブドウ球菌)に絞り込める。陰性だった場合、Streptococcus もしくは Enterococcus となる。

自分の体にいるグラム陽性球菌を同定しましょう! ってことを今やっていて、だいたいの生徒が catalase positive つまり、Micrococcus か、Staphylococcus を自分の体から見つけた。このあとは、oxidase test を行い、陰性ならブドウ球菌だ。もし、catalase test の段階で陰性なら、今日ラボでやる、bacitracin感性、optochin感性、CAMP test などから(salt tolerance と hemolysisも見る)、Strep と Entero を分ける方法を使って、自分のunknownもテストしなければならないわけだが、ひとりアメリカ人がこう聞いてきた。

「マイアンノウン(菌)は、キャタレーズネガディヴ (カタラーゼ陰性)じぇあねーのに(連鎖球菌じゃないのに)、今日のこのプロスィージャー1から6まで(連鎖球菌の同定用)全部やんなきゃいけないわけ?」

もうね、言葉に詰まったね。じゃあ、何の為に今日、ここに肺炎菌とかが用意してあんだよ、このボケナスうんこタレが!!!! テメーが飲む用か? 冗談も休み休みにしてくれ。

とは言えないので、「セメスターの後の頃に、mixed double unknown(細菌が2種類混ざったものを渡されるので、それぞれを同定する)をやるときに、ひとつは必ず 連鎖球菌だから、連鎖球菌を見分ける方法も知っていないとダメなんだよ」、と優しく答えてやった。

実習でしょ~、このクラス? やらないでいい、という発想自体考えらないんだが、アメリカ人はこっちが予想もしないことを言ってくるので、楽しみといえば楽しみではある。

投稿者 cgoma : 2006年10月17日 23:30

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